結局,大きくPRされても,本来ならば率先して使わなければならないはずの地元自治体ですら,
安い方で行け,ということになってしまうわけで,JRはともかく,新幹線開業でJRから経営分離された3セク沿線住民はどういう気分だろうか。
確かに,①全体として需要は増えている(らしい),②路線維持,を考えれば,飛行機を切り捨てるわけにも行かず,それが遠隔地居住者の悩みの種である。
さらに,北海道は,新幹線が来ても函館止まり,何年先の話かわからないが,せいぜい,札幌までで,そこから先の300キロ,400キロ先には全く関係のない話である(新幹線は雪に強いそうだが,新幹線の駅までが雪で止まったら,意味がない。しかも,最近のJR北海道は,「お客様に感動を」ではなく,「安全第一」,そこまでは良いとしても,故に,「まず,止める」,つまり,動くか動かないかわからない状況に,利用者はおこなれることになる。つまり,信用できない,と思われても仕方がない。)。
少なくとも,首都圏や大阪圏,いわんや,中国・四国・九州方面に新幹線で行く発想はないし,そうすると,誰がどこから来る(どこに行く)ことのために,新幹線が津軽海峡を渡るのか,不明。函館や札幌の皆さん方には,是非とも,新幹線を使っていただいて,「時間がかかるし,LCCの方が安いから」などという理由で,はしごをはずして欲しくないものである。